白と黒の宴3 30


(30)
それは濃いもの、薄いもの、何日間に渡ってアキラの体に数多く刻印された
情交の痕跡だった。
「…あいつか。…緒方…」
アキラは返事をしなかった。
ただその事自体に社は特にどうという反応をするつもりはなかった。
自分以外に寝ている相手がいる事は想像していたし、そういう部分でアキラを
束縛するつもりは毛頭なかった。
自分が望んだ時に大人しく応じてくれればそれで良かったのだ。
アキラを性的に支配している者の一人だと、社はそんなつもりになっていた。
だが今のアキラは、自分を見ていない。視線こそこちらに向けているが、
それは社の体を通り抜けて別の空間を捕らえているようだった。
今までの2人の事がまるでなかった事のようなアキラの態度に社は不安と
焦りを感じていた。
「くっ…」
怒りで低く唸ると社はアキラの胸元に顔を寄せ、片方の突起を口に含んだ。
「…!」
ピクリとアキラの体が反応した。
社は突起を中心に広い範囲を口に含み、じっくりと舌で舐め上げていく。
時折歯を立て、甘噛みし、舌で摩り、弾き、吸う。
「…ふっ…う…」
次第に激しくなっていく社の愛撫にアキラが声を発して身を捩り、
社に掴まれた手首の先で手の平を強く握り込んだ。



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