白と黒の宴3 31
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そんなアキラの上半身にすがりつくように覆いかぶさり、動きを制して
社は執拗に両の突起を責め立てた。
「んん…っ」
「相変わらず、感度は抜群みたいやな…」
自分が与えたものにアキラが従順に反応する事に社は少し安心し気を良くした。
相手が誰であれSEXを重ねた事でアキラの感覚は開発され、そういう刺激に
敏感に肉体は呼応し、責められれば責められる程快楽に結びつくのだろう。
実際、アキラの肉体は充分刺激に対し明らかな形状の変化を起こしていた。
今後も自分は好きな時にこいつを味わえるのだ、そう社は信じたかった。
だが皮肉混じりの社の言葉にもアキラは表情を変えなかった。
呼吸こそは甘く切なく漏らすが、視線は相変わらずどこか遠くに放たれているままだった。
業を煮やしたように社はアキラの手首を離すと手を下に伸ばしてアキラの
ズボンのボタンを外し、ファスナーも下ろして下着の中に手を入れて探った。
「…?」
違和感を直ぐに感じた。怪訝そうな顔つきでアキラを見つめながらその部分を弄る。
そして体を起こすとアキラの下肢から下着ごと衣類を剥いだ。
緒方によって性毛を処理された局部が露になった。
「…!!」
驚き、食い入るように社はアキラのその箇所を見つめる。
アキラはただ黙って先刻まで与えられた余韻に乱れた息を繰り返し横たわっていた。
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