白と黒の宴3 47


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そんな社を疑った後ろめたさからついヒカルに対する言葉を強めてしまった。
「迷った?地図を描いたじゃないか。」
同等に見てもらえないと拗ねる割にヒカルにはそういう所がある。
「だから駅まで迎えに行こうかって言っただろ。」
「地図があれば大丈夫って思ったんだ!」
ヒカルも喧嘩腰になって来た。
「おい、」
社が呆れたようにこちらを見ていた。
「…まあ、夜だから道を間違えたんだろう。もっと早い時間に来ればよかったのに。」
ただでさえ時間が惜しいところだった。ヒカルの気分を抑えたくて引いた。
「悪いな。授業終わってから来たんや。」
社が気を使うように答えた。
「ああ、そういえば高校に行っているそうだね。」
ヒカルが社と待ち合わせる時間を連絡して来た時そう言っていたような
気がする。
「親が碁打ちやとええな。進学しろとも言われへんし。」
何の気無しに言ったのかもしれなかったが、社のその言葉を聞いた時、
急にアキラは腹立だしさを感じた。
自分の強さの足りないものを、そういう部分で納得しようとしているように
思えた。



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