白と黒の宴 24


(24)
ゆっくりとした舌の動きで十二分な刺激をアキラは与えられる。時間をかけて丁寧に。
まるでアキラの中にある火種の事を分かっているように緒方は
黙々と愛撫を続ける。
「緒…方さ…ん…っ」
もう何度呼び掛けただろう。次第に吐息が混じり掠れ々な声でアキラはくり返す。
「やめてくださ…緒方さ…」
それでも緒方の唇がアキラの胸の敏感な部分から離れる事はなかった。
片方からまた片方へと交互に吸い、乳首の周囲まですっぽり口に含み、
歯と舌でその先端から甘い果汁でも吸い出そうとするかのように入念に動かし弄ぶ。
やがてアキラが緒方の名を呼ばなくなり、切なく涙混じりに吐息を吐くばかりになるまで、
下肢で最初に精を吐き出したアキラ自身が再び熱と昂りを持ち始めるまで続けられた。
勢いに任せたものではなく高熱で神経が過敏になっているのを考慮されたある意味“優しい”愛撫に、
もうそれだけで今にも再び到達してしまいそうなくらい内部は高められていた。
「ああ…っ!!」
殆どもう、限界に辿り着きそうになって一際高い喘ぎ声をアキラが漏らした時、
緒方が顔を上げた。
呼吸を荒くし、紅潮した頬と涙が滲む睫毛と、震える唇で、アキラは緒方を見る。
緒方の目はますます人間性を何処かへ置き忘れたかのような無表情さでアキラを見下ろしていた。
僅かでもそれが残っていればその先へは進めないと分かっていて感情を遮断してしまったかのように。
前を開いていたパジャマを引き剥がされ、アキラはうつ伏せにされた。ズボンも取り払われた。



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