白と黒の宴 33


(33)
ギシッギシッとベッドの軋む音が等間隔でくり返され、その度に泣き声の混じった悲鳴が上がる。
緒方の目からまた感情が消えていた。
うつ伏せにされて挿入された時と同様に、ただアキラはシーツを両手で握り、なす術もなく
緒方にされるままになっていた。
殆どもう何も考えられなくなっていた。
分かって入るのは、今自分の下腹部は緒方に支配され、
彼が満足する迄は解放されないという現実だった。
そしてそれにはまだ先であると言う事だった。
緒方は姿勢を倒してアキラの両膝から手を離し、再度アキラの両手首を握ってシーツに
押さえ付け、自分の下腹部でアキラの分身を圧迫し刺激するようにして腰を動かし始めた。
「ん…ん…っ」
殆ど焦点の合わない空ろな目でアキラはただ天井を見つめていた。
アキラの限界が近いのを知っていて敢えて緒方はその部分に集中的に刺激し、
胸に顔を寄せて片方の乳首を口に含む。
「ああ…っ、あーっ!!」
背骨に近い深い部分からうねり上がるような感覚が走り、重なりあった二人の腹部から
アキラが放った白濁の液体が流れ出る。
ビクンビクンとアキラの身体が痙攣する。だが緒方の動きは止まらなかった。
限界を超えて刺激を与え続けられ、アキラの頬を涙が伝い、嗚咽混じりの悲鳴が何度も漏れた。
緒方の動きの激しさはアキラに次の放出を強いていた。



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