白と黒の宴 38 - 39


(38)
昨日と同じなのは軽く食事をして薬を飲んだところまでだった。
違ったのはベッドルームに移動することなくその場で抱きあい唇を重ね合った事だ。
一つキスを交わす度に緒方は眼鏡を外しネクタイを解いていく。
今朝緒方の身を固めたスーツや衣服の類いはソファーの下に脱ぎ捨てられた。
昨夜これ以上はないと言う程確かめ合った互いの唇の感触を貪り合う。
緒方は、今日手合いがあったはずである。
キスの合間にふとアキラの表情が曇ったのを緒方は見逃さなかった。
理由をすぐに察しアキラの頬を両手で包む。
「…オレを誰だと思っている」
一瞬だけ棋士の顔になり、そして愛しい者を目の前にした一人の男の顔に戻る。
朝の冷ややかだったあの態度は己の欲望に対する彼なりの必死の抵抗だったのだろう。
吹っ切らなければこの部屋で一日アキラを抱き続けてしまう。
そう切り替えるだけの理性を彼はまだ残していた。
それでも対局を終えてここへ帰って来るまで不安でしょうがなかった。
ソファーの上で裸身のまままどろむアキラの姿を見て、昨夜の事が現実であった事を
改めて実感したのだ。
緒方はアキラの手を取り、指先から甲、手首、肘へと何かを確認して行くように眺め、
キスを繰り返して行く。
額から頬、耳、首、そして胸、腹部、そこから足先へ移り、膝、もも、その内側へ。
くすぐったいような恥ずかしいような感覚が混ざりあってアキラは躊躇し、身を縮めようとした。


(39)
だが緒方はそれを許さず、腰を大きく開かせてももの付け根へと唇を動かす。
年令と体格の割りにはアキラのペニスはなかなか雄々しく立派なものであった。
「確かにもう子供ではないな…。」
緒方としては正直な感想を漏らしただけだったが、アキラがカアッと頬を赤く染めて爪を噛んだ。
そんなアキラの仕種に愛おしさを感じた緒方の舌が優しくアキラのペニスの先端に触れた。
「うん…っ!」
すでに荒くなりかかった吐息でアキラが小さく声を漏らす。
緒方の舌が自分のモノを絡め取る感覚に更に頬を染め身を震わす。
「ん…ん」
アキラの若い精は刺激に対し敏感に反応を表した。
その先端から根元に移動した緒方の舌は更にその奥へと進む。足が持ち上げられ、
殆ど胸につく位置まで持って来られる。
「や…いや…だ」
抵抗は無いに等しかった。気が遠くなる位恥ずかしかったが、緒方が舌を尖らせて窄まりを
潜らせ抽出を始めるとアキラはもう何も考えられなくなった。
かなりの腫れを残しながらもその部分はそれが本来の役割であるかのように
緒方の舌を中に取り込もうと蠢いた。
片手でアキラの片足を抱え込んで愛撫を続ける一方で緒方は片手で何か
ソファーの下の方を探り取り出していた。
舌が離れて何か冷たい粘液のような物をそこに塗られてアキラはビクリと身体を震わせた。
経験上それが行為を手助けする潤滑油のようなものだと理解出来た。



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