病床小アキラ 43


(43)
 アキラくんの舌足らずな、それでいて一生懸命紡ぎだす言葉に、お父さんと緒方さんはそれ
ぞれ目を見開きました。この小さな男の子は、いつの間にここまで成長したのだろうかと。
「だからボクはねぇ…おがたくんがげんきになるまで、そばにいるの」
 いつかアキラくんがされたように、緒方さんのお布団をポンポンと叩きながらアキラくんは
続けます。
「……がんばってねんねしてね」

・・・

「オレなんか緊張してきちゃったよ〜」
 ビニール袋をガシャガシャ言わせながら、芦原さんがアキラくんの後をついていきます。
「緒方さんの家って初めてだし。もし女の人とご対面しちゃったら、オレどんなリアクション
取ればいいかわかんないね。アキラは?」
 話を振られてしまったアキラくんは、首を傾げながら胸に抱えた重箱を抱え直しました。
 お重の中には、みんなで食べるはずだったおせち料理が少しずつ入っています。
「別に、普通にしていればいいんじゃないですか」
 どういう返事を期待したのか、芦原さんはカクッと膝を折りました。
「…ってオマエね」
「それにしても──緒方さんって本当に身体弱いですね」



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