白と黒の宴 50 - 51


(50)
「…アキラくんは全力で戦ったよ。その上で負けたのだ。」
アキラに代わって緒方がそれを彼等に答えてくれた。
もう一度アキラは緒方を見た。精神力で全てを遮断し打ち切った今は緒方のその目に
人間的な感情が宿るのが見えた。
その目を見た時、アキラは緒方が望んでいるものを敏感に察知した。
緒方が合図を送るようにアキラを一瞬見つめ対局室を出て行くとアキラもその後を追った。
「…緒方さん…!」
車に乗り込もうとする緒方に声をかけると緒方が振り向き、視線で指示する。
アキラが助手席に乗ると車はエンジン音を響かせて急発進した。
アキラの心臓は激しく鼓動していた。その振動が指先まで伝わりそうだった。
そして緒方からもそれは伝わって来そうだった。
あの場所にいた誰にも分らない、二人だけに通じ合う心音はすでにアキラが
投了した時点から共鳴し合っていた。
緒方のマンションに着き、玄関のドアを閉めた瞬間から二人は唇を重ね合い抱きしめ合っていた。
アキラが緒方の眼鏡とネクタイを外すのと同様に緒方もアキラのネクタイを緩め、シャツの
ボタンを外した。
アキラもまた緒方のシャツのボタンを外そうとするのを緒方が止めさせて壁に押し付け、
アキラのズボンのベルトを外して一気にブリーフごと引き下げると片足を抱え上げた。
「っあ…!!」
緒方は自分のズボンのベルトを外し必要なだけズボンを下げると立ったまま
壁に押さえ付けたアキラを貫いた。


(51)
雫が滴る程にアキラも、そして緒方も相手を求め合っていた。その緒方の先端を腰の奥に
飲み込まされ、片足を浮かされた不安定な状態でアキラは壁際でもがいた。
「はあっ…はっ…!!」
壁を這う手が傍に合った本棚を掴もうと彷徨う。
緒方が首に掛かっていた自分のネクタイを取るとそれでアキラの両手首を合わせて縛った。
「い、いや…っ…」
拒絶する間もなく両手首を拘束されるとそのまま頭上に合った照明の金具に結わえ付けられた。
「あ…あ…」
釣り下げられるとまでは行かなくてもつま先立ちで身体を伸ばされる格好でアキラの自由は完全に奪われた。
恐怖で身体が震えながらもアキラの下肢は依然何かを期待したまま更に熱く高まっていた。
それに応じるようにアキラの両足を抱え込む格好で緒方は2度3度腰を突き入れ、
全てをアキラの中に埋めた。
声にならない悲鳴がアキラの唇から漏れ、ガクガクと全身を震わした。
足下にアキラが放った体液が滴り落ちた。
「…オレに負けて悔しいか…?」
顔を寄せて緒方がアキラの耳に囁くように聞いて来た。荒い呼気の中、震える唇でアキラは頷いた。
「…なら今日の一局を忘れるな。」
緒方は殆ど抜け掛かるまで自分のモノを引き抜いた。アキラが悲鳴を上げた。
そしてズグッと音を立てて深部に突き入れた。
あまりの衝撃にアキラの上半身が仰け反る。涙が溢れ出てアキラの頬を濡らしていたが、
放ったばかりのはずのアキラ自身はますます雫を溢れさせて既に勃ち上がりかけていた。



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