白と黒の宴 51
(51)
雫が滴る程にアキラも、そして緒方も相手を求め合っていた。その緒方の先端を腰の奥に
飲み込まされ、片足を浮かされた不安定な状態でアキラは壁際でもがいた。
「はあっ…はっ…!!」
壁を這う手が傍に合った本棚を掴もうと彷徨う。
緒方が首に掛かっていた自分のネクタイを取るとそれでアキラの両手首を合わせて縛った。
「い、いや…っ…」
拒絶する間もなく両手首を拘束されるとそのまま頭上に合った照明の金具に結わえ付けられた。
「あ…あ…」
釣り下げられるとまでは行かなくてもつま先立ちで身体を伸ばされる格好でアキラの自由は完全に奪われた。
恐怖で身体が震えながらもアキラの下肢は依然何かを期待したまま更に熱く高まっていた。
それに応じるようにアキラの両足を抱え込む格好で緒方は2度3度腰を突き入れ、
全てをアキラの中に埋めた。
声にならない悲鳴がアキラの唇から漏れ、ガクガクと全身を震わした。
足下にアキラが放った体液が滴り落ちた。
「…オレに負けて悔しいか…?」
顔を寄せて緒方がアキラの耳に囁くように聞いて来た。荒い呼気の中、震える唇でアキラは頷いた。
「…なら今日の一局を忘れるな。」
緒方は殆ど抜け掛かるまで自分のモノを引き抜いた。アキラが悲鳴を上げた。
そしてズグッと音を立てて深部に突き入れた。
あまりの衝撃にアキラの上半身が仰け反る。涙が溢れ出てアキラの頬を濡らしていたが、
放ったばかりのはずのアキラ自身はますます雫を溢れさせて既に勃ち上がりかけていた。
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