白と黒の宴 52
(52)
片足を掲げられ壁に背中を押し付けられ、無理な角度で何度も突き上げられる。
拷問のような責め苦のはずがアキラの内部を充血させ緒方の陰茎に絡み付き熱い体液を望んで吸い上げる。
「くおおっ…!」
緒方の喉から絞り上がるような呻き声があがり、それからさらに2〜3度突き上げて
アキラの腸内に熱いものが撒かれた。
「ふ…うん…!」
体内で硬く膨らみ上がっていた状態のモノが若干緩まり、アキラの体から少し緊張が解けた。
ボタンを前回したシャツとランニングと、靴下だけという状態で緒方の腰に支えられ壁に吊られた
アキラの肢体は淡い照明の下で汗に濡れて艶かしく浮かび上がっていた。
緒方は深く挿入したまま照明機具からアキラの両手を外した。とはいっても両手首は誡められたままだった。
その両手首の中に首を入れ、アキラに自分にしがみつくよう促す。アキラが力なく両足を
緒方の腰に巻き付けた。そうしてアキラの腰に腕をまわして抱き上げ体を繋げたまま寝室へ移動した。
緒方が1歩歩む毎に内部が突き上がってアキラが唸った。
ベッドの上にアキラの上半身を横たわらせて首を抜くと、収めたものが抜けないように腰を抱きながら
中央に動き、再びアキラの両手首をベッドの枕元の中央の柵部分に縛り付ける。
そして両足首を掴むと大きく左右に開き、自分を飲み込んでいるアキラのその部分を見つめた。
何度目かの行為であっても羞恥心はまだ強い。
両手の自由を奪われている事と堪え難い程恥ずかしい体位で視線を受ける事で相当な精神的苦痛を
与えられる一方で、視線がそのまま体を這って触れているような錯角を伴った。
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