白と黒の宴 55


(55)
思わず緒方の顔を見つめる。表情のない緒方の目がいっそう鋭く光ったような気がした。
唇が震えて胸の奥が恐怖感に激しくに脈打った。
するとフッと緒方が笑みを浮かべた。
「…怒っている訳じゃない…。そんなに怯えなくていい…。」
そう言ってアキラの額に掛かる前髪を指で梳き、緊張を和らげるように眉間から鼻筋、頬へと
温かなキスを繰り返す。
そして固く握り込んでいたアキラのペニスを離し、労るように指で慰撫する。
「…あ…」
まだ怯えから解放され切らず色を失っていたアキラの唇に緒方の唇が重ねられる。
「ん…ん」
先刻までの、あれ程に荒々しかった行為とはまるで打って変わって穏やかで優しい愛撫のキスだった。
緒方のキスは赤みを取り戻した唇を離れると胸へと移り、突起を捕らえる。
指によるペニスへの刺激と合わせて腰がゆっくりと動きだす。
「…ああ…、あ…っ!」
体の芯から解きほぐされていく感触にため息のような吐息が何度もアキラの口から漏れた。
急激な高められ方ではなく、とろ火で煮られるような感覚。
そして時々歯を立てられ、強く擦られ、そしてゆっくりとした動きに戻される。
「ウ…ん、…はあっ…あ…ア、」
両手を留められて与えられる全ての刺激をただ受け入れることしか出来ずアキラは身悶える。
「や…はあっ、おが…たさ…、ん…っ、…じらさ…いで…」
喘ぎ声も次第に激しく大胆なものとなっていった。



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル