Duran Duran Discography
リリースされた頃は非常に満足のいくアルバムでした。
「また今年もDuran Duranからのクリスマス・プレゼントはニュー・アルバムなんだ。」と心に思っていました。
しかし、その後、他のミュージシャンのライヴ・アルバムを色々聴いていくと、段々、このアルバムに対しての不満が募ってきました。
不満 その1。
ライヴ・ベスト的な選曲にもかかわらず、収録曲数が少ない。
価格が少々高くなっても構わなかったから2枚組でリリースして欲しかった。
あと最低でも“Rio”、“The Reflex”、“Girls on Film”は収録して欲しかった。
不満 その2。
ライヴ・アルバムの途中でスタジオ新録曲が挿入されているのは変な気がするし、曲間で歓声が消えるのも変。
2枚組に拘るみたいだけど、A面、B面、C面にライヴ・レコーディングの曲を入れて、D面に新録曲の“The
Wild Boys”やその他の未発表の曲を入れてリリ−スすれば良かったんじゃないのかなぁ。
Side A
1.Is There Something I Should Know ? / プリーズ・テル・ミー・ナウ
実際のこのツアーのオープニング・ナンバーでアルバムの幕は切って落とされます。
ごく普通に無難な選曲です。
2.Hungry Like the Wolf / 狼のように飢えて
シーケンサーのランダム・ノートが流れ、ロジャーのスティックによるカウントで曲の本編が始まります。
前回のツアーと同じパターン、アレンジでした。
前回のツアーは観たことはありませんが、FMをエア・チェック(死語?)して聴いたんです。
3.New Religion
スタジオ・ヴァージョンに比べかなりテンションの高い演奏になってます。
スタジオ・ヴァージョンよりもライヴで進化した曲でしょう。
4.Save a Prayer
ここでこの曲を持ってくるかぁ!?といった感じです。 ライヴでも良い曲は良いです。
5.The Wild Boys
突然の新曲。 バス・ドラムの重い響きから曲は始まります。 当時は何かを予感させてくれる雰囲気を持つイントロでした。
ロング・ヴァージョンはもっとカッコイイんだけど、8分という時間はポップ・ソングにしてはあまりに時間が長い気がします。
Side B
1.The Seventh Stranger / 七番目の男
次の曲“The Chauffeur”ではアンディのギターが全くフューチャーされていないせいか、スタジオ盤よりもギター・ソロらしいソロが聴くことが出来ます。
2.The Chauffeur
前の曲から雰囲気を良い感じで受け継いで始まります。
ギターの出番のないアンディはエンディングのリコーダーを担当しています。
3.Union of the Snake
アンディのカッティング・ギター炸裂といった風に仕上がっています。
スタジオ・ヴァージョン比べより深く掛かったディストーションで弾いてます。
この曲もスタジオ・ヴァージョンよりもライヴで進化した曲でしょう。
4.Planet Earth
実際のライヴでもこの曲あたりからクライマックスでした。
ライヴ・ビデオの方で確認してほしいんですが、メンバー全員ノッてます。
特にエンディングのドラム・ソロっぽい部分ではロジャーよりもジョンの方がイッてます。
5.Careless Memories
前の曲の高いテンションを維持したまま演奏されています。
ただエンディングでの「Look out, look out, look
out, look out」の部分が変な感じでエフェクト処理されているのがライヴの雰囲気をスポイルして残念です。