今回は様々な人物が紳士へと変わる様子を描いた一話でした。
前回、第七話から半年が経過し、トレインはすっかり別人のように変貌していました。たった半年でアレがこうなるとは思えないし、どう見ても躁病ですから、おそらくスヴェンやイヴが精神に影響するクスリか何かを食物に混入しておいたのでしょう。それもこれもトレインを紳士にするための配慮ですから仕方がありません。背に腹は変えられないのです。
続いて、キョウコ&シャルデンコンビの紳士伝道が描かれます。彼らは植物大好きおじさんの脱獄を無償で手伝い、そのうえ、彼の理想を実現するためのアイテムまで与えます。植物を愛する彼の願いは木と一体化すること。紳士な彼は、背の小さいイブが一体化の瞬間を良く見えるように、わざわざ高く持ち上げて特等席を用意します。また、トレインが一体化に巻き込まれないよう、動きを制して安全を確保するなどの気遣いも見せます。実に紳士です。
最後は植物大好きおじさんがシャルデンたちの用意したアイテム(しんきとう)で無事に大木となることができ、リスが枝の上で楽しく遊びまわるという感動的なラストを迎えました。人だけではなく、植物にまで惜しみなく愛を与え、さらには自分までもがその植物と一体となる。星の使徒は終盤、非紳士を紳士に変えるため機械の体を与え紳士力を高めましたが、鬼星隊はおそらく、この植物大好きおじさんの変身を下敷きとしたアイデアだったのではないでしょうか。鬼星隊のルーツをここに見ました。
矢吹先生は偉大です。
矢吹先生は偉大です。
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