1994年6月その2・3日目
奥羽本線その3
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仙台〜福島
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福島〜仙台
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仙台〜新庄
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[仙台〜福島]
仙台駅で乗り換え改札を通るとそこに待合室があったはずである。実際あった。
しかしそこにはぶったおれている若者が数人すでにいた。おそらく上野行きか青森行きの八甲田か津軽に乗る客であろう。さすがにいっしょになって寝る気にはなれない。
通路で立って待った。だいたい2時間くらい、ぼーっと立っていた。もうそろそろ上野行き津軽の出るホームに行こう。
ホームにおり、待っていると急行津軽がやってきた。いちおう自由席車両に行くが、どうせ福島で降りるので立っていることにした。津軽は出発。きのうの夜と同様に眠れない夜を過ごす。
普通列車とそんなに変わらぬ所要時間で福島駅に着いた。ここで降りて青森行き津軽を待つ。
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[福島〜仙台]
仙台駅で待った時間の半分ほどで津軽がやってきた。
乗って自由席をのぞいてみたが、やっぱりすわれそうにない。仙台ですわれなかったらずっと立っていようかと思った。
ちょっと前の計画では津軽には秋田まで乗って、大阪行き白鳥に乗って直江津まで行こうかと思っていたのだが、よくよく時刻表を見ると、新庄で降りて陸羽西線で酒田まで行くと酒田始発のいなほに乗れる。その後の特急の乗り継ぎも良い。
よし、津軽は新庄で降りようと思った。
そのまま仙台まで乗り進める。仙台でいくらか降りたがやはり席にあきはないようだ。このまま立っていよう。
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[仙台〜新庄]
きのうと同じ電車に乗り続け、同じ仙山線を通る。2度目の夜が明けてきた。山形に着いた。立ったままさらに進む。
えーと、山形の次が新庄だったっけなあと思い、次の駅に着いた時に思わず降りてしまった。
しかしよくよく考えたら山形から新庄までの間にいくつか停車したような気がした。
あぶない!ここは新庄じゃない!と思い、あわててUターンして津軽に戻った。あぶないところだった。
あとは気をつけて進み、まちがいなく新庄に到着したことを確認して急行津軽を降りた。
よかった。これで無事予定通り進められると思い、まずは酒田行きのディーゼル車を探すことにした。
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陸羽西線
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[旅行記本文]
1994年現在の新庄駅は2005年と異なり、階段を使ってホームを移動する駅である。
とりあえず酒田行きのディーゼル車の出るホームに行く。けっこう古いディーゼル車であった。
乗ってすわると安心したのかたちまち眠ってしまった。
気がつくともう酒田であった。
まあ、海が見えるわけでもないしいいかと思った。今度の新潟行き特急いなほではおそらく海が見えるだろうからちゃんと起きていようと思い、いなほの出るホームに向かった。
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羽越本線
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酒田駅で新潟行き特急いなほの自由席に乗る。さすがにこんな朝早くにお客は少ない。じきに発車する。
はたして海はこの路線から見えるだろうか。
鶴岡を過ぎてしばらくすると海が見えてきた。波が多少見える。きのうの五能線と似たような感じで、特急列車からこんな海が見えるのはいいなあと思った。
しばらく海を見てぼーっとすごす。そのうち海から離れて平野になったようだ。新発田(しばた)を過ぎた。
新潟県のJRも最近只見線に乗ったくらいでぜんぜん乗っていないので、どの景色も新しいものばかりである。海もいいが、こういう平野の風景もいい。
そのうち新潟が近づいた。この列車は新潟までずっとお客が少なかった。まあ日曜の朝だし、こんなものでいいのかもしれないな。
しばらく車庫みたいな場所を走った後で、せまそうな市街地に入るとたちまち終点新潟駅である。いなほを降りた。
さて続いては、大阪行き特急雷鳥(らいちょう)に直江津まで乗る。ぼくは案内板を見て雷鳥の出るホームを探した。
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信越本線その1
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新潟駅で特急雷鳥を見つけて乗った。それほどお客はいなかった。そして出発。
新潟県内の信越本線は宮内〜長岡間くらいしか乗っていないので新鮮な景色である。
新潟の市街地を出て、車庫みたいなところを通り、新津を過ぎると遠くに山があり、田んぼの広がる景色になった。日本の米はここで育てられているんだなあと思うといい景色のような気がする。
長岡を過ぎると柏崎までは山に囲まれた景色である。そして柏崎を過ぎるとまた海が見えてきた。なんとなく羽越本線の海とは違うような気がする。今回の旅行ではここで海はおしまいである。
そして未知の土地である直江津に到着した。とは言っても乗り換えるだけである。雷鳥でハートランドフリーきっぷが使えるのはここまでなので、ここで上野行きの特急あさまに乗り換えである。ぼくはあさまの出るホームを見つけ、階段をのぼっていった。
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信越本線その2
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直江津で上野行きあさまに乗る。自由席はすいていた。じきに出発だ。
けっこう自然の多い山の中を進んでいく。でもお客は少ないようだ。
山を抜けると盆地におりていった。長野平野である。以前善光寺に行くため長野駅には来ているが、なにしろ旅行というのはめったにしたことがなかったから、なにもかも新鮮だった。今回は乗り換えるだけである。
長野に到着したのであさまを降りた。乗る人が行列になっている。やはりこの駅から上野方面に向かう人が多いようだ。
ぼくはここから松本に行く。これから乗るのは特急しなのである。なんと大阪行きである。しかしハートランドフリーきっぷで行けるのは塩尻までである。さあ、乗り換えよう。
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篠ノ井線
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長野で大阪行きしなのに乗る。自由席はすいていたがあさまよりちょっとだけお客が多い。じきに出発だ。
それにしてもさっきも大阪行き雷鳥に乗ったし、今度も大阪行きである。なかなか遠くまで行っているみたいで楽しい。
じきに長野の街を離れ、山の中に入っていく。
長野から松本へは、以前普通列車で通ったことがある。
長野から松本まではしなのだと1時間くらいだが、普通列車だと1時間半くらいかかる。と言うのも、単線なので特急に追い越されたり、すれちがったりする待ち時間がとても多いのである。
スイッチバックの駅も多い。直江津からの信越本線にも篠ノ井線にもスイッチバックの駅があるが、特急はすどおりで、普通列車だけスイッチバック駅で逆行する。それも姨捨(おばすて)みたいな駅なら旅情があっていいが、松本の近くにスイッチバックの信号場があり、その前後で何駅も長く停車するのだ。そんなわけで普通列車の長野〜松本間は停車時間がとても長いのである。
もしぼくが、「I love SwitchBack」とか言っているようなスイッチバック大好き人間ならそれでもいいが、そうでないのでやっぱり篠ノ井線は特急でガーッと通り過ぎたい。
普通列車はお客が多くてすわれないことが多いのも特急が好きな理由である。
とにかくしなのは山を通り過ぎ、ストレスなく松本に着いた。あとはあずさで東京に帰るのみだが、ここで松本電鉄に乗ることにする。これが五能線に続いてこの旅行の目的の1つである。ぼくはしなのを降りて松本電鉄のホームに向かった。
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松本電鉄
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[旅行記本文]
松本駅で松本電鉄ホームを見つけて、終点の新島々(しんしましま)まできっぷを買った。
そして電車に乗って出発である。電車はけっこう古い電車である。じきに電車は市街地を離れていく。
電車は山にちょっとだけ近づいたが、まだ盆地の端としか言えない場所に着いた。ここが終点新島々である。まずは降りた。
ここはバスターミナルになっていて、上高地までバスが出ているようだ。それからみやげもの屋がある。
きょうはまだ朝食も昼食も食べていないのでなにかみやげもの屋で買って食べようかとも思ったが、適当なものが見あたらない。しかたがない。酒のつまみでも買っていく。酒はないけど。
まあ、こういう「電車とバスの中継基地」みたいな場所もいいものかもしれないと思った。まあいい景色だと思っておこう。
松本まできっぷを買い、電車に乗る。電車は発車する。
やっぱり日曜日だからお客が少ないのかもしれない。平日ならもっと通学客とかいるのだろう。
じきに電車は市街地に入り、JRの線路が見えてきて、終点松本に着いた。松本からはハートランドフリーきっぷが使えるので、松本電鉄のきっぷを渡してハートランドフリーきっぷを見せてJRの方に行った。
もう駅で降りて何か買っていく必要もないだろう。ぼくはJRのホームに行き、天ぷらそばを食べて特急あずさを待った。
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中央本線
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松本駅発車
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思い出
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水道橋〜御茶ノ水
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御茶ノ水〜錦糸町
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[松本駅発車]
実は松本で松本電鉄に乗ったりして時間を過ごしていた理由は、千葉行きの特急あずさに乗りたかったからである。
と言うのも、松本から千葉に向かう特急あずさは、新宿・秋葉原・錦糸町と進み、千葉に至るわけだが、その間、いったいどこのレールを通るのか知りたかったからである。普通に中央本線の快速線を通ったら東京行きになるし、どうやって錦糸町まで行くのか知りたかったからだ。
確か千葉行きあずさは松本始発だよな・・・と思っていたら、なんと日曜日は信濃大町の方からお客を乗せてやってくるのである。もちろんハートランドフリーきっぷは自由席しか乗れないし、あずさにはそんなに自由席はない。だんだんお客が増えてきた。
千葉行きあずさが到着した。自由席に乗る。なんとかすわれたが立つ人もいる。松本から先から乗った人はすわれないだろう。そのまま進む。塩尻を過ぎると左に曲がり、市街地を離れてトンネルに入る。トンネルを抜けると岡谷である。ここから先は今年の3月に乗っているのでまずはほっとする。
そしてだんだん混雑してくる。見覚えのある顔が見えた。数年ぶりに見る知り合いである。しかしどうやらぼくの知らない仲間と一緒みたいだ。
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[思い出]
彼にはちょっとしたエピソードがある。いつものようにぼくは「欽ちゃんの週刊欽曜日」を見ようとしていた。
そうしたら彼は、ソ連のアンドロポフ書記長が亡くなったから、NHKの特別番組を見せろと言ってきたのだ。
チャンネルの奪い合いになったが、結局アンドロポフ書記長の臨時番組を見ることになってしまった。そんな思い出のある彼なのである。
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[水道橋〜御茶ノ水]
まあ仲間もいることだし、声はかけないでおくことにした。彼はぼくと違って仲間と旅行するのが好きなようだ。ていうか、ぼくと違って旅行する仲間がいるようだ。
やがて甲府・八王子を過ぎて都心に入り、新宿に到着した。彼らは降りていく。ちょっとだけ車内がすいた。ぼくはさらに進んでいく。どうやら快速線を通るようだ。四谷を通過していく。
そして東京ドームを過ぎて、御茶ノ水が近づいたところで、あずさはガッチャンとポイントを通過したのである!
そう言えば3月に中央本線を辰野まで進んで飯田線に乗った時、早朝に東京駅から高尾行きに乗ったのだが、朝早いのでまだ御茶ノ水から先が各駅停車だったことを思い出した。その時も、御茶ノ水からガッチャンとポイントを渡り、水道橋の駅に着いたのである。
もし3月に渡ったポイントと同じところにポイントがあったとすると、3月は御茶ノ水の快速線→水道橋以西の各駅停車線と移動したのに対して、きょうは水道橋の快速線→御茶ノ水の各駅停車線と移動したことになる。これはおもしろい!と思った。
事実、御茶ノ水では秋葉原に向かう各駅停車のホームに着いた。まあ秋葉原に向かうのだから当然かもしれない。さて、錦糸町ではどうなるのだろう?
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[御茶ノ水〜錦糸町]
あずさは秋葉原に進んだ。ホームにいる人が、見慣れない特急列車がやってくるのでびっくりしている。何人か降りてさらに浅草橋・両国に進む。
そして錦糸町が近づいた。両国から来たのだから各駅停車の線路である。なんとあずさは、ポイントをガッチャン!ガッチャン!と2回渡り、東京からやってくる快速線に移動したのである!
こんなポイントの移動があるなんて、松本〜千葉を結ぶあずさってすごい!と思った。そしてあずさは錦糸町に到着。
ぼくはここで降りることにした。もう夜19時を過ぎている。あしたは月曜だ。ぼくはここから家に帰って寝ることにした。次の旅行は青春18きっぷを使うことにして、ハートランドフリーきっぷの旅行は青春18きっぷが使えない時期にすると効果的だな、と思いながらぼくは列車を乗り換えたのである。
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