2008.6.5
■スノウ・クラッシュ
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『スノウ・クラッシュ』を上巻だけ読んだ。もともと90年代SFということで、80年に流行ったサイバーパンクというのを、単純になぞるだけだと時代遅れなので、疾走するようなデタラメ一歩手前の設定とともに、現代アメリカをパロディにする感じでサイバーパンクをツール風に使ってみたぞいというような感じ。訳はよみにくいが面白い。シュメール文明とか出てきて大風呂敷でおもしろい。逆にメタヴァースってしょっぺえ。電車で移動したり尾行したり、建物の大きさをわざわざ目分量で量ったり。現実(小説内での)のカオスっぷりにくらべておとなしいのなんの。まさにセカンドライフそのもの。というかセカンドライフってコレをもうそのまま持ってきたんだな。欠点もおそらくそのままに。「セカンドライフ、これは新しすぎるぜ論」が全然ぴんとこなかったけど、コレ読んでちょっと納得いったかな。もともとそんな新しいものとして作られてないんだ。