2008.6.5
■スノウ・クラッシュ
permalink:"200806.html#d05_t1"
『スノウ・クラッシュ』を上巻だけ読んだ。もともと90年代SFということで、80年に流行ったサイバーパンクというのを、単純になぞるだけだと時代遅れなので、疾走するようなデタラメ一歩手前の設定とともに、現代アメリカをパロディにする感じでサイバーパンクをツール風に使ってみたぞいというような感じ。訳はよみにくいが面白い。シュメール文明とか出てきて大風呂敷でおもしろい。逆にメタヴァースってしょっぺえ。電車で移動したり尾行したり、建物の大きさをわざわざ目分量で量ったり。現実(小説内での)のカオスっぷりにくらべておとなしいのなんの。まさにセカンドライフそのもの。というかセカンドライフってコレをもうそのまま持ってきたんだな。欠点もおそらくそのままに。「セカンドライフ、これは新しすぎるぜ論」が全然ぴんとこなかったけど、コレ読んでちょっと納得いったかな。もともとそんな新しいものとして作られてないんだ。
2008.3.12
■Amazonがえらいさわぎに
permalink:"200803.html#d12_t1"
むーん、Amazonは名前の扱い方がすごく雑だ。
レビュー用の名前、表示用の名前、メール上の名前、送付用の名前など色々あるくせに、
それらを共通の画面で一度に修正することができない。
しかも未設定の場合の、デフォルト名称の振る舞いもおかしい。
だから本名がどうでもいいところでポロッと出てきたりする。
さらにメアドからのヒモ付けができるとあってはこりゃ厄介だわ。
ヒトゴトみたいに言ってるが俺も変な設定のまま使ってたので直した。
しかしもっと大きな問題は、このGETで送れてしまうメール……これはいくらなんでもだめじゃない?
2008.3.11
■鬼切り夜鳥子 〜百鬼夜行学園〜
permalink:"200803.html#d11_t1"
桝田小説。
まだ見ぬテレビゲームのリプレイ小説と本人も嘯いているとおりゲームを想像してしまう。それもとてもシステマチックな。
エロ! グロ! バイオレンス! なのにはんなり。登場人物もいいね。
とにかく、喚起されるビジュアルイメージがすごい。想像力がかきたてられる。
しかし、話のほうはわりとあっけらかんと終わる。
あまりにもあっけないというか、竹本泉風にいうと「すこーん」と終わってるのは良し悪しか。
「一週間でなんとかする」と明るくふるまうヒロイン、という絶望感をもうすこし継続してほしかったかも。
ああ、やっぱり続編があるのか。購入決定。